AIに仕事を奪われて10年後、20年後に無くなる仕事というのが雑誌の見出しなどにも使われることが多いですが、そもそも仕事のニーズというのは変化していきます。AI以外にもあなたの仕事を奪う波は来ているかもしれません。その時に慌てずにすむように個々人は自分の価値を意識し続ける必要があります。
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昔はパソコンを使えるというだけで貴重な人材だった。AI以外もあなたの仕事を奪う要員はさまざま?
私が就職したのは1997年です。まだまだパソコンというのは一般的ではありませんでした。今のように1人に1台という時代ではなく、会社に数台というのが一般的でした。私が就職したのは20名ほどの会社でしたが、パソコンが3,4台でした。それでも当時は進んでいるなという印象でした。
エクセルで見積もりを作るのも事務員に依頼するのが当たり前だった
今の20代(30代も?)の人に言っても信じてもらえないかもしれませんが、当時はエクセルの見積書作るのも手書きで書いたものを事務員に渡して作ってもらうのが当たり前でした。
パソコンが1人1台というのが当たり前のように感じるようになったのは2000年を越えてからのイメージです。(業種、職種にもよると思いますが。)
つまり、当時はパソコンを使える、エクセルを使えるということだ特別なスキルだったわけです。当時は、今のようにパソコン1人1台になる将来を想像していた人は少なく、特に中年以降の人はパソコンを使えるようになる気もなかったです。
でも、今はそのような事務員が重宝されることはありません。では、その事務員の仕事を誰が奪ったかと言えば時代の流れとでも言えばいいのでしょうか。
オフィスなどでのペーパーレス化が進んだ結果、リコーが数千人規模の人員削減検討
なぜ、この記事を書いているかと言えば、オフィスなどでのペーパーレス化が進んだ結果、リコーが数千人規模の人員削減検討というニュースを見たからです。
数千人の人が仕事を奪われるかもしれない状況になっています。リコーの場合には、不正会計で数百億の損失を出したり、ペンタックスの買収の失敗などもあるので一概にペーパーレス化だけが原因ではないかもしれませんが。
コピー、複合機マーカーとしては、競合としてキャノンや富士ゼロックスなどがありますが、そのあたりの競合の状況も見てみないとペーパーレス化の影響というのははっきりわかりませんが、いずれにしろ大きな一因の一つということです。
AIに仕事が奪われるというけど、要は単純作業、繰り返し学習できる仕事が奪われるということ。そういう意味ではすでに仕事は奪われている
AIに仕事が奪われると言いますが、AIと言うと「ターミネーター」の「スカイネット」のように自我を持つものというイメージが強いですが、現実のところ、自我を持っているわけではありません。
AIに仕事が奪われるという意味で使われているAIは、繰り返し作業で学習できることや膨大なデータ処理をすることで学習できるという意味です。(だと思います。AIの分野は全然わからないですが。。)
今の季節でしたら、確定申告に税理士の方が活躍します。税理士の業務というのは専門性が高く、知識も必要です。一方で、法律に従って処理をするだけです。仕訳などをする際に、どの勘定科目にするのかといったことが知識がなければできないため、税理士という仕事が成立しています。
でも、税理士と言っても、税務に関するすべての事項に精通しているわけではありません。1人で処理できる仕事には限りがあるので、情報の蓄積にも限界があります。
一方で、AIに税務業務をさせるとほぼ無限大の処理をでき、1度学習させると同じ事例にはすぐに対応ができるようになります。
こういった場面で活躍するAIが増えるだろうということが言われています。一方で、税理士は税務だけでなく税務をベースとした経営コンサルタント的な仕事をしている人もいます。この点については、AIでは対応しきれないかもしれません。
1つの技術的進歩が多方面に影響し、仕事のニーズは変化するのでその点を頭に入れておくべき
1つの技術的進歩が多方面に影響していき、仕事のニーズは変化していきます。
何かが便利になれば、これまでの不便を仕事にしてきた人がいるわけで、その人の仕事は無くなります。まだ、AIに奪われる仕事として名があがっている方がさまざまな人が対策を考えるから良いのかもしれません。
どんな仕事も一瞬で無くなるわけではないので、あと数年逃げ切れれば良いという年齢の人であれば良いですが、40代までの人はまだ先がありますので、自分の稼げるスキル、能力というものを常に頭に入れておかないといけないです。