今年は4月1日が日曜日でしたので、4月2日が入社式の人がたくさんいるようですが、一部の会社は昨日に入社式をしていた様子がニュース等で紹介されていました。新卒入社をする社会人が周囲からよく言われるのが「最低でも3年は働かないと今より悪い待遇の会社にしか行けない」ということだと思います。では、最低でも3年働くべきなのでしょうか?
目次
ちなみに私は新卒入社した会社を半年で退職しました
まず、最初に私自身のことをお話ししておきますと、私は新卒入社した会社を半年で退職しました。最初に入社した会社は商店街の街路灯やサインポールなどを販売している会社でした。サインポールってこんなのです。↓(これは私が関わったものではないです。)
今は、その会社は無いのですが、入社時には商店街を活性化させようということで都道府県や市区町村がさまざまな補助金などを出していたので、売上は良かったのですが、いろいろと問題があって、立て替え払いした交通費の支払いがなかなかされないとか、給料の遅配があって、半年ほどで社長にブチ切れて辞めました。
その後、いろいろ職を転々としたのですが、それはまたの機会に書きたいと思いますが、今回はこの体験やたくさんの人を見てきた体験から「3年は働き続けるべきかどうか」ということについて書きたいと思います。
結論は、決断は早い方が良いが、退職理由による。単に嫌だとかイメージと違うだけなら続けた方がいい場合もある
まず、結論から書きますと、退職するのであれば決断は早い方が良いです。ですが、単に仕事が嫌だとか、イメージと違うだけなら続けた方が良い場合もあります。
法律違反レベルのブラック企業であれば辞めても問題ない。むしろ早く決断すべき
私の経験のように給料遅配など法律違反レベルでのブラック企業であることが退職したい理由であれば早く決断した方が良いでしょう。
パワハラ等や人間関係の問題の場合には、微妙なケースもある
パワハラやセクハラなどを代表とするような人間関係の問題の場合には微妙なケースもあります。
例えば、ワンマン社長で、誰が見てもパワハラと言えるようなものであれば、ワンマン社長なだけに改善される可能性も低いので早く決断した方が良いと言えます。しかし、上司や先輩が「厳しい」とか「怖い」と言うような場合には微妙かもしれません。特に比較的社員数の多い会社で将来的に部署転換などが予測でき、仕事自体は嫌いではないという場合には様子を見て、周囲の人の話をよく聞くことが大事だと思います。
仕事のイメージと違うというのは、本当にそうなのか?新卒社員には見えてないことが多い
割と多いのが仕事のイメージが違うという理由です。自分のしたい仕事ができると思って入社してみたら、雑用ばかりさせられているというような場合です。特に営業会社では、企画の仕事ができると思って入社してみたけど、営業をすることになっていたということが少なくありません。
でも、企画の仕事などは会社の中心的仕事ですので、新人には任せてもらえると思っている方が間違いとも言えます。
その会社の先輩社員を観察したり、情報収集した方が良いです。自分のしたい仕事をしている社員の人はどういう経歴を持って、そこにいるのかということを調べたうえで判断する方が良いです。
ただ、今の会社にしたい仕事が存在しなかったという場合には早めの決断が良いでしょう。
時代の変化が激しくなったとはいえ、3年というのはそれなりに意味がある年数かと思う
石の上にも3年と言いますが、時代の変化スピードが激しくなったとはいえ、人間自体が大きく変わっているわけではありません。
3年いれば、個人のスキルもそれなりになり、会社のこともよくわかり、部下や後輩を指導する立場にもなります。その段階で見えてくるものもあります。
最近は、3年待たずに早く決断をした方が良いという風潮が強いですが、3年間頑張った経験は多くの場合、無駄にならないです。ただ、すでに書いたように法律違反レベルのブラック企業の環境や不必要なパワハラに耐える経験をする必要はないです。
新卒で入社できる会社と転職で入社できる会社は違う。しかし待遇が良いか悪いかは会社による
新卒で入社した会社を辞めたら、今より悪い条件、待遇の会社になるよと言われてる人が多いと思います。では、本当にそうなのかというと会社によるとしか言えません。
しかし、新卒で入社できる会社と転職で入社できる会社の層が違うことは事実です。そもそも新卒採用をしている会社は日本で1万5千社ほどです。一方で転職で中途採用をしている会社は日本で6万社以上あります。なぜ、このようなことになるかというと、新卒採用をするには、それなりに会社の規模が必要だからです。まず、採用活動自体に新卒採用は中途採用の10倍以上の費用がかかります。そして、入社後の教育体制も必要となります。そして、新卒採用でしか入れない会社もたくさんあることも事実です。
特に大企業は新卒採用で入社するか、それなりのスキルを身に付けた即戦力の中途採用しかしていないケースが少なくありません。
ですから、企業規模という意味では新卒で入社した会社を辞めてしまうと、新卒入社時よりも小さくなるケースが少なくありません。世間の人は実際には企業規模や知名度が低くなったことを待遇が悪くなると表現していることも多いです。
ですが、企業規模や知名度が低いことと待遇は連動しません。むしろ、年功序列などの考えが少なく待遇が良くなるケースもあります。
新卒採用と違い、中途採用、第2新卒採用は検討時間や企業研究の時間などない
もう一つの違いは、新卒採用は学生の側にも検討時間がたくさんありました。ですが、中途採用の場合には、2,3回の面接を終えて内定がでれば決断をしないといけません。そして、中小企業の場合には情報も少ないのでよくわからないままに入社せざるを得ないという状況があります。
最終的な決断は自分にしかできない。辞めぐせだけはつかないようにしてもらいたい
最終的な決断は自分にしかできません。親や周囲がどれだけ何を言っても、最終的には自分の判断で決断すべきです。
ですが、辞めぐせというのがあり、これは本人も気づかないうちに身に染みてきてしまうものです。ですから「嫌だから」というのは転職理由にせずに少なくとも、次の転職活動において、面接時に相手が納得できる退職理由にまで落とし込んでおくべきだと思います。
そうしないと今の会社を辞めるだけでなく、次の会社が決まらないという状況になってしまいます。
最後に私自身は1社目を辞めたあとはふらふらしてました。。ですので、人並み以上の給料を貰えるになるために、苦労した経験もあります。企業寿命は短くなっている一方で、働かないといけない年数は伸びていますので、誰しもいつかは転職をしないといけないと思います。できれば、一番有利なタイミングで決断してもらいたいと思います。