インターネットからの集客をしようとホームページを作ったけども、なかなかホームページからお客さまは来られないと思っている経営者の方は多いのではないでしょうか。
それには、ホームページの内容や作りの問題もあるかもしれませんが、そもそも1つのお店、会社が発信できる情報量には限りがあります。
では、どうすれば、良いのかというと、ポータルサイトを作るということです。ポータルサイトというと大変そうですが、ライトな形で作ることもできます。
では、ポータルサイトを作って他店に送客をして自店にも集客する仕組みについて説明します。
目次
ポータルサイト運営がお店の集客の効果的!他店に送客をして自店にも集客
ポータルサイトを説明するのにあたり、まず、当社で運営しているコワーキングスペースのポータルサイトcocopoを軽く紹介させてただきます。
当社運営のcocopoの紹介と事例紹介
当社でcocopoを運営しているのは、この記事のとおり、コワーキングスペースUmidassという実店舗を運営しているからです。
少し本題からは逸れますが、もともとコワーキングスペースを運営をすることが目的で会社を設立したわけではなく、新しい自社のWEBサービスを作りたいと思い、その拠点としてコワーキングスペースUmidassの運営を開始しました。
https://hatahiromasa.com/coworking/umidass-reason/
そして、コワーキングスペースへの集客をするためのサービスとして、コワーキングスペースのポータルサイトcocopoを作りました。
ちなみにコワーキングスペースでは、地域メディアを運営しているケースは少なくありません。例えば
滋賀県湖南市の今プラス の日刊!湖南市
大阪府枚方市のひらば の枚方つーしん →こちらはメディアがスペースを作ったという順番ですが)
埼玉県大宮の7F の大宮経済新聞や大阪本町のオオサカンスペースの船場経済新聞
⇒みんなの経済新聞というプラットフォームを使っています。みんなの経済新聞の各地域版を運営しているコワーキングスペースはいくつかあります。
それぞれのスペースがどのような狙いで運営をされているのかまでは知りませんので、これから私が書くことと同じかどうかはわかりませんが、結果として同じ効果があるのではないかと思います。
余談ですが、当社でも豊中や北摂に特化した地域メディアの運営も検討しましたが、コワーキングスペースのポータルサイトを作る決断をしたのには2つの理由があります。1つ目は、コワーキングスペースを網羅したようなサービスがほとんど無かったので私自身が困っていたということ、豊中市にはTNN 豊中報道。2 というメディアが有名だったということからです。
1店舗でのホームページでの集客は限界があるので、他店の力を使うのがポータルサイトからの集客
ホームページで集客というフレーズはよく聞きますが、実際には、それほど簡単なことではありません。
ホームページで集客するためには、ホームページを見てもらわないといけませんが、まず、その難易度が非常に高いです。ですから、飲食店だと「食べログ」や「ぐるなび」美容院だと「ホットペッパービューティ」などに掲載したり、広告を出したりします。
自社のホームページでの集客に限界がある理由をいくつか挙げてみると
- 発信できる情報に限りがあり、ブログなどを書いても毎日同じような記事になる
- 競合店と比較して発信できる情報に差別化ができない
- 地域名などの検索ワードに限界がある
といったことがあります。ポータルサイトを運営することでこういったことが解決できます。もう少し詳しく当社が運営しているコワーキングスペースを実例にあげて説明をします。
当社はコワーキングスペースUmidassを豊中で運営しています。「豊中 コワーキングスペース」と検索すると、豊中にはコワーキングスペースがUmidassしかないので、Umidassが一番に表示されます。
Umidassは、近隣の「箕面市」や「池田市」からも近いのですが、「箕面市 コワーキングスペース」や「池田市 コワーキングスペース」で検索をしても検索結果に表示されない場合があります。
これは、Umidassのホームページを普通に制作すると「箕面市」や「池田市」というキーワードが含まれていないからです。(こういったことへの対策として、よくやるのが、ホームページの右下やフッダーに地域を羅列するという方法です。効果が無いとは言えませんが、微妙な感じです。)
実際に、「池田市 コワーキングスペース」では、Umidassは検索結果には表示されますが、7~10番くらいの位置です。1番上には何が表示されているかというと当社が運営しているcocopoの池田市のコワーキングスペースが表示されます。
cocopoにアクセスをしてもらうことができれば、 cocopoからUmidassへと集客ルートを作ることができます。
Umidassとは違い、渋谷など激戦区のコワーキングスペースでは少し違う状況になります。「渋谷 コワーキングスペース」と検索すると個店のページはなかなか表示されずにcocopoの渋谷のコワーキングスペース一覧や同様に渋谷のコワーキングスペースをまとめた記事が上位に表示されます。
なぜなら渋谷にはコワーキングスペースが20件以上あります。Googleは検索をしているユーザーにとって役に立つ情報を検索結果として表示させます。20件以上のお店の中から1つのお店のホームページを表示するよりも、たくさんのお店を比較検討できるページを表示させた方がユーザーの役に立つと考えているのです。だからお店の数が多い地域では、個店のホームページよりもポータルサイトや検索サイトが力を持つのです。
もし、Umidassが渋谷にあるのであれば、cocopoにアクセスを集め、cocopoの渋谷のコワーキングスペース一覧で上位に表示させることにも可能です。(このあたりは自店の集客を優先するか、メディアとしての信頼性を高めるかの判断が必要です。ちなみにcocopoでは、後者の方針です。)
また、自店のホームページでは発信できる情報にも限りがあります。普通の場合、毎日発信できるほどネタが見つかりません。最初はブログを更新していても、そのうち毎日同じような日記的なものになるか、更新をやめて年末年始や夏休みのお知らせだけを更新するようになります。ですが、ポータルサイトだと他店の紹介でも、ニュースでも欠けるのでネタには困らなくなります。
つまり自店舗のホームページだけでは弱い面を他店の力を借りて強くしようということです。
でも、ポータルサイトでは他店に送客することになってもったいないのでは??
でも、それって他店舗に人が流れてしまいますよね。と思われる方も多いと思います。それは事実です。
そこはサービス面などで他店よりも良いものを提供することで比較されても優位に立てるようになることが大事だと思います。ただ、ポータルサイトのシステムやコンセプトは運営者が自由に決めることができるので、他店とフラットに比較されても優位に立てるように作ることもできます。
また、他店に送客する以上のメリットもあります。
ポータルサイトを運営することで他店から感謝され、業界内のポジションも確立される
コワーキングスペースの日本における歴史は今で7年ほどありますが、私がコワーキングスペースに携わって2年ちょっとです。でも、新聞や雑誌等の取材を受けるケースがあります。これは、cocopoを運営していることで、その業界をよく知る人物だと思われるからです。また、事実、詳しくなります。
また、ポータルサイトが価値あるものに成長すると、業界全体の底上げにもなったり、他店舗にポータルサイト経由で利用者が発生すると当然のことながら感謝されます。
つまり、ポータルサイトを運営することで業界動向が掴め、情報もキャッチしやすくなります。
また、自分のお店はホームページはどれだけアクセスが増えてもなかなか収益化ということができませんが、ポータルサイトの場合には、広告収入というのが非常に得やすい運営形態です。
adsenceなどを貼っておくだけでも良いですし、月額でバナーを販売すれば、状況によっては、自店舗の売上や利益を超えることもありえます。また、そのポータルサイトにさまざまなお店がバナーを出稿してくれるようになれば、自分のお店の広告を自由に出せる運営者は広告費を削減できているともいえます。
では、ポータルサイトってどうやって作るのか?大変ではないのか?
ここまでの話はわかったけどもWEBのプロだから言えることであって、ポータルサイトなんて簡単に作れないと思うかもしれませんが、実はそうでもありません。
ポータルとは言えませんが、一例を上げると、下記ページはUmidassのサテライトサイトである「豊中の自習室.com」の一記事です。
Umidassは勉強目的で利用される人も多いのですが、そういう人に向けて、豊中市で勉強できる場所をまとめています。このページは非常にアクセスが多いです。
どうしても他店や他サービスの紹介というのはお客さまを取られるのではないかと思い、したくないものですが、検索している人にとって欲しい情報を集めることが一番の集客になります。
この例のように超ライトなものからcocopoのような本格的ポータルサイトまで、投下できるマンパワーと予算、目的に合わせたポータルサイトの形態があります。自店が検索されたいワードの組み合わせで検索をしてみて、どのようなページが上位に表示されているのかを見てみてください。それが、目指す方向かもしれませんよ。