電子書籍が一般的になりましたが、手持ちの紙の書籍を自分で電子書籍化できるのをご存知ですか?専門用語?で書籍の電子化を自炊と呼びます。もともと個人で自炊をしていたので、その道具を運営しているコワーキングスペースUmidassに置いていたところ、「書籍を自炊(電子化)できる自炊スペース、レンタルスペース」として紹介され、自炊目的でUmidassを利用される方が時折来られます。
目次
本の電子書籍化(自炊)にはスキャナと裁断機が必要
もともと私が自炊をしていたのは、サラリーマン時代に調べものなどで自宅に置いている書籍を見たいと思ったことと、通勤が長かったので、通勤時に読む本を気分によって変えたいと思ったのが始まりです。
紙の書籍を電子化するには、自炊するには、スキャナと裁断機が必要となります。
手順は簡単。コピーをするように本をスキャナで読み込ませるだけ
本の電子化というと大変そうに感じるかもしれませんが、手順は簡単です。
コピーをするように本をスキャナで読み込ませるとコピーの場合には紙に印刷されるところが電子データとしてパソコン等に保存されるというわけです。
コピーすると言っても、1ページずつ手作業でコピーするのは大変なので、背表紙を裁断してしまって紙をばらばらにしてしまってスキャナで一気に読み込ませます。
つまり、電子化した書籍はばらばら状態になってしまいますので、本としては機能しなくなります。
具体的に必要となる裁断機とスキャナを紹介します。
裁断機は、プラス 断裁機 裁断幅A4 PK-513L 26-106の1択
裁断機は、プラス 断裁機 裁断幅A4 PK-513L 26-106しか選択肢がありません。自炊以外でも、裁断をする機会が多い人は購入したら、裁断能力の高さに痺れます!
いわゆる裁断機は切る際に、紙がずれてしまったり、ちょっと枚数が多いと切れずに残った紙が出てしまい、何度も裁断して細い紙屑がたくさん出たりしますが、これはそんなことはありません。
1点、難点をあげると置き場所に困ります。。
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スキャナはScanSnapが優秀だがオフィス用の複合機があるなら複合機の方が耐久性がある
スキャナは、富士通 FUJITSU ScanSnap iX500が家庭で使うのであれば一番優秀であることはまちがいありません。ただ、大量に本をスキャンするとローラーが滑り出します。(大量って数万ページ単位の話です。)
もし、複合機を利用できる環境にあるのであれば、最近の複合機であれば、同様のことができます。会社などではリースで導入していて、プリントするたびに課金されることが普通ですが、スキャナは課金対象になりません。もし、会社などに置いてる複合機が利用できるのであれば、わざわざ購入する必要はないでしょう。
ちなみにコワーキングスペースUmidassでは、複合機もScanSnapも両方あります。
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複合機とScanSnapの違い、メリットとデメリット
複合機でもScanSnapどちらでも本のスキャンニングはできますが、少し使い勝手が異なります。その違いは以下のようなものです。
- 複合機の方が耐久性は高く、リースの場合にはメンテが無料だが、ScanSnapは1万5千枚ほどでローラーが滑り出す
- 複合機の方が自動原稿送り装置(ADF)の安定性が高く紙詰まり等による作業中断が発生しにくい(気がする。。)
- 漫画などA5以下の本の場合には、複合機の自動原稿送り装置(ADF)では紙のサイズが小さくてスキャンできない。
- ScanSnapは一度の紙送りで両面スキャンするのに対して複合機の方は片面ずつスキャンするので作業時間はScanSnapの方が早い
- ScanSnapにはAcrobat等が付属しているのでPDFの編集はしやすい。
- 個人レベルでは、複合機は手に入らないのでScanSnapしか選択肢はない。
レンタルだと10日で6,000円くらい
本の電子化をするための裁断機とスキャンのレンタルサービスもあります。
レンタルした場合には、、送料込みで10日で6000円~7000円のようです。なかなか微妙な金額だと思います。定期的に小まめに電子化したい人は購入した方が良いと思いますが、裁断機は非常に場所を取るので一人暮らしとかだとすごく邪魔だと思います。
余談ですが、複合機はスキャンでは費用が掛からないので勤め先にある複合機をお願いして使わせてもらうというのも手だと思います。(最近はいろいろとうるさいので大きな会社ではまず無理だと思いますが。。)
コワーキングスペースやレンタルスペースで提供しているケースも多い
冒頭に書いたように私が運営しているコワーキングスペースUmidassでは裁断機と複合機を無償でレンタルできます。利用するには1時間200円のスペース利用料のみです。
同様のコワーキングスペースやレンタルスペースは多いようですので、Umidassが近くではない方は近隣にそのような施設が無いかを探してみてはいかがでしょうか。ちなみにUmidassを含め、多くのスペースでは、作業の代行はしていません。代行は著作権法上違法になる可能性がありますので、機器の提供のみとしているところが多いようです。
本の紙質によってはうまくスキャンできないケースもあるので注意
基本的にあらゆる本が電子化できますが、本の紙質によっては、スキャナーの紙送りがすべったり、2枚以上が重なって紙送りされてしまいつまったり、紙が破れたりする場合があります。
うまくいかなかったり、何度もやり直しをすることになることが多いのは、紙が薄い雑誌類や紙の質は良いけど静電気が発生して次のページとくっついてしまうような写真誌などです。