ノートパソコンを購入したいけどもどれを購入したらよいですか?と聞かれることがありますが、回答に窮してしまいます。スペック的なことはもちろん回答できるのですが、ノートパソコン選びで重要なことはキーボードとの相性だと思います。
目次
ノートパソコンを使う人が一番触れるのはキーボードとポインティングデバイス
ノートパソコンを使う人が一番触れるのことになるのは当然のことながら、キーボードとポインティングデバイスです。どれだけ性能が良い車でも唯一地面に設置しているタイヤの性能がいまいちであれば車の性能を出し切ることはできません。パソコンの場合には、そこまでは言えませんが、使い手が気持ちよく使えるかどうかというのは重要だと思っています。
本題に入る前にスペック的なことなど購入時のポイントを軽くまとめたうえで、本題にはいります。
スペック的なことは、一般的な利用方法であれば何を購入しても問題ない
Windowsのノートパソコンを購入するにあたってスペック的なことは一般的な利用方法であれば極論すれば何を購入しても問題ありません。
ここで言う一般的な利用方法とは、ネットの閲覧、メールの送受信、オフィスソフトを使うといったことです。このレベルであれば、CPUがCore i3以上、メモリ4GB以上あれば問題ありません。(もちろんスペックが高い方がさくさく動きますし、長期間利用することができる可能性が高いです。)メーカー製で新品を購入する場合には、予算が許す範囲で高スペックのものを購入すれば間違いありませんし、予算が無ければ低スペックのものでも問題ありません。
初心者やあまり使わない人ほど高スペックのものを購入する方が間違いはない
ちなみに初心者ほど高スペックなものを購入する方が良いことは確かです。高スペックのものの場合の大きな利点は長期間利用できるということです。
利用のされ方によりますが、メーカー製の低スペックのノートパソコンがストレスなく使えるのが3年前後、高スペックであれば5年は使うことができます。
初心者の場合には、パソコン入れ替えの際に設定などをうまくできないことも多いので、入れ替えすることなく長期間できる方がよいかもしれません。
安くしたいのであれば、短スパンでの買い替えを前提に中古を購入
安くすましたいのであれば中古パソコンを購入して短スパンで買い替えていく方が全体の費用としては安くつきます。
特に持ち運ぶことが多いと物理的な破損などの可能性も高いですので、壊れる前提で安い中古パソコンを購入するというのは一つの手です。
ちなみにすでに書いたような一般的な利用であれば、2万円弱のもので十分です。
モデル名 | キーピッチ | キーストローク |
SV(12.1型) | 横19mm、縦16mm | 2mm |
XV(12.0型) | 横19mm、縦16mm | 2mm |
LX(14.0型) | 横/縦19mm | 2mm |
RZ(10.1型) | 横16.8mm、縦14.2mm | 2mm |
難点としては、「ESC」と「半角/全角」の配置が独特のため、慣れないと押し間違えてしまうということと、大きなサイズのモデルでもテンキーが無いという点です。
NEC LAVIE
NSシリーズは、静音に拘ったキーボードです。全体にキーストロークは浅いのですが、個人的には使ってみると打ちやすく感じるキーボードという印象です。
モデル名 | キーピッチ | キーストローク |
HZ(13.3型 ) | 18mm | 1.2mm |
NM(12.5型) | 19mm | 1.4mm |
NS(15.6型) | 18.7mm(テンキー付) | 1.7mm |
TOSHIBA dynabook
TOSHIBA dynabookは、メーカーページで「美しいたたずまい。指に響く打ち心地。」と特長にあげられおり、キーボードにも力を入れていることがうかがえます。
キートップが0.2mmへこんでいることが特長で指のすべりを軽減しています。
モデル名 | キーピッチ | キーストローク |
15.6型モデル共通 | 19mm(テンキー付き) | 1.5mm |
13.3型モデル共通 | 19mm | 1.5mm |
12.5型モデル共通 | 19mm | 1.5mm |
富士通 FMV
FMVは、A4サイズのAHシリーズはテンキーがあるという良さはある一方でその分全体的にキーサイズは小さめになっています。AHシリーズはキーストロークが深いですが、13.3型のUSシリーズ、SHシリーズはキーストロークが浅目です。
メーカーページではキーボードについてはあまり触れていないです。
モデル名 | キーピッチ | キーストローク |
AHシリーズ(15.6型) | 約18.4mm(テンキー付) | 約2.5mm |
UHシリーズ(13.3型) | 約19mm | 約1.5mm |
SHシリーズ(13.3型) | 約19mm | 約1.2mm |
SONY VAIO
VAIOのキーボードの特長は音です。心地よい打鍵音にこだわっています。私はキーボードをガンガン打ついわゆる「キーボードクラッシャー」にいらいらさせられるのですが、もし、ご自身が「キーボードクラッシャー」という自覚があり、(ほとんどの「キーボードクラッシャー」には自覚ありませんが。。。)オフィスや公共の場など周囲に人がいる状況でパソコンを利用するのでれば、自分の使い勝手よりも静音性にこだわってみるのも良いかもしれません。
モデル名 | キーピッチ | キーストローク |
VAIO Z(13.3型) | 約19 mm | 約1.2 mm |
VAIO Fit 15E(15.5型 ) | 約19 mm(テンキー付) | 約1.5 mm |
VAIO S11(11.6型) | 約16.95 mm | 約1.2 mm |
VAIO S13(13.3型) | 約19 mm | 約1.2 mm |
VAIO S15(15.5型) | 約19 mm | 約1.5 mm |
すでに書いたように実際に触ってみて判断してください
ざっと見ていただくとわかると思いますが、一口にキーボードと言っても各メーカー、モデルによってミリ単位での違いがあることがおわかりいただけると思います。
キーピッチは、キー同士の距離になりますので、打ち間違いがしやすいかどうかということに影響しやすいです。キーストロークは、打ったときの深さですので、キーを打った時の実感のようなものの差になってきます。
いずれも、スペックのように用途によってこれを選びなさいと言えるものではなく、本当に好みの世界になってきます。どのキーボードであっても長期間使っていれば慣れてくるのですが、自分に合わないキーボードは打ち間違いが発生しやすく、ストレスがたまり、作業時間もかかってしまいますので、できれば最初から自分に合うキーボードのノートパソコンを購入してもらいたいです。