全世界2億部突破というキャッチコピーに惹かれて、ジェームス・スキナー氏の「お金の科学~大金持ちになる唯一の方法~」を読みました。冒頭の著名人の感想は胡散臭い広告のようだが良書だなと思いました。
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冒頭の著名人の感想は胡散臭い広告のようだが良書
冒頭の方では、この本を読んだ著名人の感想が羅列されてるのですが、その内容が、雑誌の裏表紙にある幸運のペンダントの広告のように「この本を読んで金風呂に入れるようになりました。彼女もできてウハウハですー」みたいなノリを感じられて若干うさんくさくも感じるスタートでしたが、なかなかどうして面白かったです。
余談ですが、「7つの習慣」などこういった本では冒頭の書評は定番ですね。個人的には無い方がいいのにと思うのですが。。
お金を増やすノウハウではなく、自己啓発本ではある
ただ、「お金の科学」というわりには、実際にお金を増やすノウハウではなく、自己啓発本のような内容なります。内容は非常によくできていて、読んでいて、普通にそうした方が良いと感じる点が多くありました。正直、キャッチコピーや本のタイトルの胡散臭さが無い方が良いのにと読み終わってから感じました。
自分の目標を持ち、自己投資をするということが大事ということが書かれている
すごくばっくりというと、人に感謝をする、人に与えることを大切にすべきということと、きちんと自分の目標を持ち、自己投資をするという内容になっていました。
かつてのように終身雇用で企業が人生を保証してくれる時代は終わりましたので、会社に頼らないで稼げるようになるための自己投資という考えはこれから非常に重要になってきます。
行動の価値も捉え方によって価値が変わる
本書の中で、10本のテレアポをして、そのうち1件が受注でき、1万円受注できるのであれば、成功した1件の電話を1万円の価値と見るのではなく、10本の電話それぞれが1000円の価値を持つという話が出ていました。
シンプルですが、テレアポとか無駄だなぁと感じる人にとっては価値観の変わる話だと思います。単純に営業マンではなくとも、これから何かしらの形でお金を稼いでいきたいと思う人にとっては、読んでみる価値を感じます。
この話は、ベストセラー本の「7つの習慣」にもパラダイムを理解し、転換しなければいけないという話があり、そこでは老婆と若い女に見える画像を使って、見方によって世界が変わるという話がありますが、それとも共通する考え方です。
マスターマインドという概念にとってはイメージがしづらい
本書の中でイメージしにくいものとしては、マスターマインドという概念があります。これは、目的を持った集団を作っていくということです。ある程度の力をつけないとそのような集団を作れるイメージがわきません。
また、全体的に項目が多くて覚えられないという点も難点です。「7つの習慣」のように7つなら覚えることができるかもしれませんが、10個以上あると覚えることは難しいです。この点は、もう少し構造化して整理してくれていればさらに良書だったのにと残念です。
「お金の科学~大金持ちになる唯一の方法~」は、Amazonマーケットプレイスではすっかり安くなっていて100円程度で購入できます。時代に左右される内容ではありませんので、興味があればいかがでしょうか?