中小企業診断士2次試験の解答の作り方は、2パターンしかない

中小企業診断士2次試験の解答の作り方は、2パターンしかない

中小企業診断士2次試験の解答パターンは与件文抜き出し型と1次試験の知識応用型の2パターンしかない

中小企業診断士の2次試験の勉強を始めてする人は非常に戸惑うと思います。正直、こんな試験に合格できるのだろうかと思われた方も多いと思います。

ここできちんと理解していただきたいのは、下記の投稿でも書いたように「コンサルティングの技量や与件文の企業を立て直すアイデアを求める試験ではありません。」ポイントは下記の3つです。

  • 1次試験で試験で問われた基礎知識をきちんと応用できるのか?
  • 与件文に書かれている事実をきちんと理解でき、人に説明ができるか?
  • 一般的なビジネスに関する知識や一般情報を持っているか?

その点を踏まえて、過去問を見ると解答パターンは、与件文抜き出し型と1次試験の知識応用型の2パターンしかないことがわかります。

過去問から解答パターンを分析してみると。

2パターンと書きましたが、実際にはそこまでシンプルではないケースもあるのは事実ではあります。少し過去問から見てみましょう。

平成30年の事例Ⅲを元に見てみたいと思います。できれば、平成30年の事例Ⅲの過去問とふぞろいな合格答案シリーズなどと一緒に見てもらうと良いかと思います。

ちなみに過去問は一般社団法人 中小企業診断士協会のホームページ内にあります。⇒過去問を見てみる。

第 1 問(配点 20 点)

顧客企業の生産工場の海外移転などの経営環境にあっても、C 社の業績は維持されてきた。その理由を 80 字以内で述べよ。

業績が維持されてきた理由を書くという設問であるため、与件文の中にある業績が維持されてきた理由を抜き出して書く与件文抜き出し型です。業績が維持されてきたとありますので、つまり「強み」を抜き出せば良いということになります。

具体的には、第5段落に体制や技術に関する強みが書かれており、第6段落に立地に関する強みが書かれています。この点を抜き出せば良いということになります。

第 2 問(配点 20 点)

C 社の成形加工課の成形加工にかかわる作業内容(図 2 )を分析し、作業方法に関する問題点とその改善策を 120 字以内で述べよ。

問題点は与件文から抜き出し、改善策は知識を応用して書ことになります。問題点というのはある程度パターンが決まっており、事例Ⅲの場合は、マニュアル化・標準化されていない、段取りが悪いというようなことが問題点となっているのがパターンです。

今回の場合、第13段落で「段取り時間が長時間となっている主な原因は~」と書かれています。これを軸にして回答していくと良い

第 3 問(配点 20 点)

C 社の生産計画策定方法と製品在庫数量の推移(図 1 )を分析して、C 社の生産計画上の問題点とその改善策を 120 字以内で述べよ。

第10段落に生産計画について書かれています。生産サイクルやロットサイズについて問題があることが読み取れます。週次の生産計画で問題があるのであれば、さらに細かい生産計画は日次計画です。ロットサイズが大きいために在庫が過剰になるのであれば、ロットサイズを適正化する必要がありますので、そのようにまとめていきます。

ここで受験生が勘違いしやすいのは、日次計画に変更するのは現実的ではないのではないか?と考え出すことです。もしかしたら、現場ではそのような問題があるかもしれません。ですが、これは中小企業診断士の試験です。週次計画で問題があるのであれば、日次計画にするというセオリーを書くだけで良いのです。

第 4 問(配点 20 点)

C 社が検討している生産管理のコンピュータ化を進めるために、事前に整備しておくべき内容を 120 字以内で述べよ。

意外かもしれませんが、与件文抜き出し型です。この設問の場合、単純に抜き出すというわけではないのですが、「事前に整備しておくべき内容」を書くのですから、「現時点で整備されていない内容」を抜き出せばよいということになります。

具体的には、第13段落の中段以降に識別コードがないというような問題点が列挙されていますので、この点を抜き出していくことになります。

第 5 問(配点 20 点)

わが国中小製造業の経営が厳しさを増す中で、C 社が立地環境や経営資源を生かして付加価値を高めるための今後の戦略について、中小企業診断士として 120 字以内で助言せよ。

こちらも基本的には与件文抜き出し型です。こういった設問にどのように回答するかで差が出てくると思います。中小企業診断士として助言せよと言われると、素晴らしいアイデア、コンサルティングを回答しないといけないと感じますが、それは間違いです。『中小企業診断士として』このワードは受験生にとって、落とし穴になります。

この設問を良く読んでみてください。「C 社が立地環境や経営資源を生かして」とあります。この部分は、与件文から事実を抜き出すだけです。この問題でいえば、立地環境は工業団地であり、経営資源は第5段落に書かれている金型の設計から成型加工までできる体制や、技術力の強化です。

次に「付加価値を高めるための今後の戦略」の部分ですが、第8段落にて、「最近C社は~」という形で今後の戦略が書かれています。

実際に実現できるかどうか?成果があがるかどうかが重要ではなく、セオリーどおりに回答していくことが大切

上記の解説でも少し触れていますが、乱暴に言うと、実際に実現できるかどうかということは重要ではありません。また、成果が出るのかどうかも重要ではないです。

1次試験の各科目でセオリーとなる知識を勉強しています。今回の例である生産管理であれば、生産計画や5S、ECRSなどなどです。企業経営理論であれば、リーダーシップ論や組織論、マーケティング戦略などです。2次試験に必要となる知識は、「2次試験合格者の頭の中にあった全知識」を参考にすると良いと思います。

間違っても絶対にやってはいけないので、自分自身の体験、経験を元に回答すること

下記の記事で書いたように、年齢が高い受験生ほど合格率が低いです。これは、自分自身の体験、経験を元に回答しているからではないかと推測しています。現場では、あなたの体験、経験したことの方が成果が出る可能性があります。ですが、これは試験ですので、知識に基づいて論理的に回答することが大切です。

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