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コワーキングスペース

コワーキングスペースはシェアオフィスと違うのか?

コワーキングスペースとは何か?シェアオフィスと違うのか?

コワーキングスペースと似た施設として、シェアオフィスがあります。コワーキングスペースとシェアオフィスがどう違うのかという点が少し話題になっていますので、私なりの考えをまとめてみました。

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コワーキングスペースとシェアオフィスの違いとは?

そもそもこの話題については、少し前にコワーキング業界?界隈でちょっと話題になったのですが、フジテレビのホウドウキョクというニュースサイトの中でのやり取りがきっかけだったようです。私自身は見ていないので、コワーキングスペースとシェアオフィスに明確な違いはないという話の流れが一部の人にとっては許せないという流れになったようです。

その経緯については、東京の茅場のコワーキングスペース co-edo の田中さんがブログにまとめておられるので興味のある人は一読いただければと思います。

個人的な結論から言うと、コワーキングスペースもシェアオフィスも線引きする必要はないのではないかと思っています。というかUmidassを運営するときにちょっと考えたのですが、結論として下記のように「コワーキングスペース・シェアオフィス Umidass」とタイトルに入れていますので、線引きする気が一切ありませんw

料金体系やハード的な設備ではコワーキングスペースとシェアオフィスに大差はない

シェアオフィスについては、私個人としては実は京都の烏丸にあるshareKARASUMA(シェア烏丸)が設立したときにホームページの制作をお手伝いさせていただいのでコワーキングスペースより前にその存在をしていました。ちなみに今は、ホームページもリニューアルされ、名称もFVC Mesh KYOTOに変更されていました。

shareKARASUMAがオープンしたのがいつだったのか正確に忘れたのですが、オープニングの際に、レイチェル・ボッツマン (著)のシェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略という本が発売されたころで、日本語版の監修をされた小林 弘人氏の講演がありました。で、この本の発売が2010年12月だったので、そのころだったのかなと思います。

そもそも、いまでこそシェアリングエコノミーなど普通に使われますが、シェアという言葉が日本で一般的に使われるようになったのは最近だと思います。個人的にシェアビジネスを知ったのはカーシェアリングでした。2010年よりさかのぼること10年前の2001年ごろに「百式」(金色のモビルスーツではなく、世界のビジネスアイデアを紹介するメルマガです。調べてみると今でも運営されているようですごーいと思いました。)でよく紹介されていた記憶があります。

シェアという単語としては、それ以前にはシェアソフトというものもありました。実際の意味はともかく個人的には何となく今のシェアリングエコノミーとは別軸のように聞こえます。

シェアオフィスというのがいつから始まったのかは調べてもよくわかりませんが、shareKARASUMAが2010年ごろにオープンしていて、レンタルオフィスが日本で誕生したのが1997年だそうですので、2000年~2010年の間のどこかという感じです。そもそも何となくコワーキングスペースよりもシェアオフィスの方が一般に馴染んでいる単語のように感じるのですが、コワーキングスペースが日本で最初に誕生したのが神戸のカフーツさんで2010年なのでスタート時期には大差ないはずです。また、シェアオフィスってポータルサイトなどを見ても、300件ぐらいで、その300件の中にはコワーキングスペースも含まれているので数としも決して多くありません。

おそらくシェアオフィスという単語が馴染んで聞こえるのは、オフィスをシェアしているだと単語だけでわかり、コワーキングスペースって何かよくわからないからです。このコワーキングスペースとシェアオフィスの違い議論にはその単語の問題も起因している気がします。

シェアオフィスの設備は単語の響きどおりオフィススペースをシェアしている

シェアオフィスがどういう施設かというと、その名のとおり、オフィスをシェアしている施設です。実際に訪れたことのあるシェアオフィスは少ないのですが、多くの場合には、大きなフロアの中で緩やかに各社のオフィススペースが区切られていて、区切られているスペースは、1~4名くらいの広さがあるという形です。

ちなみにレンタルオフィスの場合にも似ているのですが、緩やかな区切りでなく、がっつり区切られています。緩やかとかがっつりとか曖昧で申し訳ないのですが、一般の人に馴染みがありそうな施設をあげるとシェアオフィスは、漫画喫茶の個室のイメージで、レンタルオフィスはカラオケボックスの1室のイメージで、レンタルオフィスは鍵のある専有スペースとなっているので他人が中に入ったり、中を見たりできないけど、シェアオフィスは鍵がある場合もありますが、他人もそのスペースの中に簡単に入ることができたり、中に置いてるものは見える感じになっています。

イメージがうまく伝わる写真があまりなかったのですが。。

上がテレコムセンターにある「MONO」のシェアオフィスで下が「コモンルーム中津」のシェアオフィスです。どちらもフロア内にはシェアオフィスに入居者しか入ることができません。ですから、私物などが置いているのも確認できます。(席単位で鍵がかかるタイプのシェアオフィスや、2人、3人ぐらいの空間で仕切られたシェアオフィスもあります。)

シェアオフィスの利用者間でコミュニティがあるのかどうかというと、多くのところでは何かしらの交流会や勉強会が実施されていて、そういう機会を通じて、他の入居者と知り合い、コミュニケーションを取るようになっているイメージがありますので、コミュニティはあると言えます。レンタルオフィスはそういう機会はないイメージです。

余談ですが、Umidassのある豊中には豊中市が関連した「豊中起業チャレンジセンター」というシェアオフィスがあります。ここなども毎週水曜日に入居者だけでなく、誰でも参加できるランチ会が実施されていて、入居者や豊中市の事業者などが知り合う場となっています。形の違いはあれ、どこのシェアオフィスもそういった形ではなかろうかと思います。

コワーキングスペースの設備はデスクメインのシェアスペースが多い

どのように表現すればよいのか悩ましかったのですが、シェアオフィスはスペースをシェアしているのに対して、コワーキングスペースはデスクスペースのシェアというイメージの施設が多いです。

いくつか具体例でしめすと

一番うえが「枚方のひらば」です。このように中央に大きなテーブルがあるスペースは比較的多いです。フリーアドレスになっていて、ここで利用者が各自の仕事、勉強をするという形です。2枚目は「心斎橋Join」小さなテーブルがたくさんあるという形も多いです。3枚目は、「勉強カフェおおさか本町」スペースによっては、集中して作業をできる場(会話等NGのエリア)を作っているところもあります。シェアオフィスと違いスペースを固定的に借りているわけではないので私物などはありません。

ひらば

このように基本的にはデスクスペースが提供される形になります。

スペースの使われ方(提供のされ方)以外の設備ではあまり差がない

スペースの提供のされ方については、多少の違いがあることがわかっていただけたと思います。私個人としてはスペース(空間)の提供とデスク提供の違いというのがシェアオフィスとコワーキングスペースにはあると思っていますが、実際にはコワーキングスペースのようなフリーアドレスの席でシェアオフィスとして運営されているところもあれば、逆に固定席を提供しているコワーキングスペースもあります。

スペースの提供のされ方以外で提供されるサービスとしては、電源、Wi-Fi、複合機(コピー、プリンタ、FAX)、パソコン周辺機器(モニター、マウス、キーボード)、事務機器、フリードリンクなどがありますが、その点については大きな違いはありません。

料金についても明らかな差はありません。シェアオフィスの方が少し高めかなという程度で、いずれも月額利用の場合には、1~3万円程度のところが多いです。

料金面で違いが出る点として、コワーキングスペースにはドロップインという一時利用できる料金体系があります。個人的にはドロップインの有無というのは大きな違いだと思っていたのですが、コワーキングスペースも多様化する中で会員制だからこそ成立するコワーキングスペースというのも確かに存在しているので、ドロップインの有無がコワーキングスペースの基準にはならないと思っています。

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コワーキングって働き方でシェアオフィスやレンタルオフィスって運営形態のことだから別軸だよね議論

少し話は変わって、そもそも「コワーキング」って働き方で、シェアオフィスやレンタルオフィスって設備の運営形態だから別軸なので議論にならないという考えがあります。

確かにそういう側面はあって、私自身、そのように答えることもあるのですが、「コワーキング」ではなく「コワーキングスペース」は設備の運営形態とも言えますし、そもそも質問をしている人、疑問に思っている人の答えにはなっていないのかとも思います。

そもそも、「コワーキング」って何かと言われると、cocopoで神戸のカフーツさんに取材に行った際にカフーツの伊藤さんから「コワーキング」という単語の発祥について下記のように教えてもらいました。

※cocopoのカフーツさんの突撃取材から抜粋しています。

▶カフーツ(cahooz)日本で初めて開設された神戸のコワーキングスペース [突撃取材][第38回]

co-working という単語は昔から存在していたのです。これは、同じ会社の同僚という意味です。今のコワーキングという概念は、2005年8月にサンフランシスコのエンジニアであるBrad Neuberg氏の呼びかけによって始まったとされています。
その時に同僚を意味するco-workingではなく、独立した個人が集まって仕事をする場所という意味の言葉として、coworkingという単語を作り出したと言われています。ですから、co-working と coworking では意味が違ってきます。

独立した個人が集まって仕事をすること=コワーキングと考えると、それはコワーキングスペースと呼ばれる場所でなくてもコワーキングすることはできるとも言えます。別にファストフード店でもカフェでも良いわけです。それはそれで間違っていないと思います。

コワーキングスペースとシェアオフィスの成り立ちの違いと利用者の違い(勝手解釈)

そもそもコワーキングスペースとシェアオフィスって成り立ちが違い、そのことによって利用者層も少し違っていると思っています。

これは、すごく個人的な感覚での解釈です。

コワーキングスペースは、フリーランスなど独立している個人が個人の自宅や事務所で働くことでは解決できない問題(孤独感、情報のインプット、アウトプット、気持ちの切り替えetc)を解決する場として成立したように思います。私個人も以前に下記の記事で書いたように私が必要だと思うから運営しています。

一方で、シェアオフィスは、本来はテナントオフィスを借りたいけど主にコストの問題でテナントオフィスには敷居のある人が利用していて、そういった人をターゲットにした不動産ビジネスとしてサービスが成立しているように思います。

ですので、本来は根本的に違う気がしています。が、コワーキングスペースもシェアオフィスもビジネスを展開するうえでターゲットを広げたいということがあって境界線があいまいになっていると思っています。

日本のコワーキングスペースには日本独自の特長もある

少し話は脱線しますが、コワーキングスペースがターゲットを広げる背景には日本独自の問題もあると思っています。(こちらも完全な私見です。海外にほとんど行ったことないので・・・)

海外でも日本同様にコワーキングスペースが増えており、世界最大のコワーキングスペース WeWork が日本に進出するということも決定しています。世界のコワーキングスペースに目を向けると結構な片田舎な街にも複数のコワーキングスペースがあったりします。しかも料金は日本より高くビジネスとして成立しています。

日本のコワーキングスペースは競合サービスとしてスターバックスなどのカフェを意識しているところが多いので、どうしても低価格なサービスになっているのですが、海外では、日本のようにスターバックスで長時間仕事をしている人はほとんどいないそうです。それは防犯上の問題などが大きく、長時間、安全な場所を借りるということが価値提供につながっているのではないかと想像しています。

結果として、ビジネスとして成立させるためにターゲットを広げるということに繋がっているのかなとも思います。

で、コワーキングスペースとシェアオフィスの違いって何なのか?

いろいろと書いてきましたが、コワーキングスペースとシェアオフィスの明確な違いは何かいうのはなかなかありません。あえてあげるならコミュニティの有無と性質の違いだと思っています。

とはいえ、シェアオフィスにはコミュニティは存在しています。そもそもコワーキングスペースのコミュニティと言ってもレベルはさまざまです。個人的には、前回の記事「豊中市という郊外でコワーキングスペースUmidassを運営しているわけ」で書いたように、会社の別部署の人レベルでいいんじゃない?って思っています。毎朝、挨拶するし、一緒になる機会があれば、その場で会話はするけど、何かの仕事を一緒にするわけではない(一緒に仕事したり、仕事の相談に乗ったりするけど、マストではない)レベルです。そのレベルであればシェアオフィスにも存在していると思います。

ただ、そのコミュニティを管理する人がいるかどうかという点が大きな違いだと思っています。コワーキングスペースにはコミュニティを管理する人が必要だと思っています。何を管理しているのかというと難しいのですが、理想的には、コミュニティに参加している人がコミュニティを良くしようと思ってくれるようになるようにするという感じです。そしてコミュニティにそぐわない人には退場をお願いするという感じです。

シェアオフィスやレンタルオフィスは基本的にサービス提供者からサービスを受けるという前提ですが、コワーキングスペースは利用者もサービスの一環というか単なる受益者ではないというのが理想かなと思っています。(そんな風にはなかなかできないと思いますが。)

シェアオフィスはオフィススペースを安く借りたいと思う人に安いオフィススペースを提供するサービスで、コワーキングスペースは他の利用者とのコミュニティを提供するサービスだという違いです。これまた、外からはわかりにくい線引きですし、コミュニティはほとんどないけど、コワーキングスペースだと感じるコワーキングスペースもあるので異論はあるかと思いますが。。

ただ、最後にこの投稿の意味無いと思われてしまうのですが、そもそも個人的にはどっちでもいいじゃないかと思ってたりします。ですので、Umidassのショルダーは、コワーキングスペース・シェアオフィスですし、cocopoにもシェアオフィスもありという体にしていたりします。cocopoでは、シェアオフィスについては、掲載依頼をいただいた場合には多くの場合、掲載しています。ただ、こちらから掲載のアクションは取りません。その施設の運営者がコワーキングスペースとして検索されることをありと考えているのであれば、掲載しますという感じです。

最後に宣伝ですが、コワーキングスペースを探すなら、うちで運営しているcocopoが日本最大級のコワーキングスペースポータルサイトなのでぜひ利用してください。そして、大阪の豊中に近い人は、Umidassへお越しください。

>>コワーキングスペースをcocopoで探してみる

>>Umidassの公式ホームページを見てみる

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